時計の針はなぜ右回りなの？～「生活」に関する疑問、なぜ、どうして？～誰もが思う素朴な疑問

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時計の針はなぜ右回りなの？

★ 時計を広めた文明が北半球にあったからこそ

アナログ時計の針が右回りの理由は、時計の原点である日時計を見ればわかります。日時計は紀元前3000年頃の古代エジプトや紀元前2000年頃の古代バビロニアでも使われていました。

日時計では太陽の落とす影の位置によって時間がわかりますが、北半球ではこの影の動きを追っていくと右回りに動いていくのです。

ちなみに、影が回る方向は南半球では逆転し、左回りになります。もしも日時計やアナログ時計をつくった国が南半球にあったなら、時計の針は左回りになっていたかもしれません。

★ 時計はどうして60進法

時間の単位は1時間が60分となぜか60進法です。これは先述した古代バビロニアの日時計が元となっています。古代バビロニアは12進法や60進法を使っていました。

諸説ありますが、3進法や5進法などさまざまな記数法を使う部族を平定していったため、約数の多い12や60を基準とするのが便利だったという説があります。

また古代バビロニアには天文の知識があり、360日で天が一周すると考えました。それを元に日時計の盤面を等分していき、昼と夜を12時間、1時間60分・・・と定めていったという説もあります。

この60進法を10進法に改めようとした国もあります。それは、メートル法をつくったフランスです。1793年、フランス革命により王政を廃止した革命政府は暦を刷新。それと同時に1週間を10日、1日を10時間、1時間を100分、1分を100秒にしようとしたのですが、これまでの習慣とあまりにも違いすぎたため、1795年に廃止されました。

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日常生活の何気ない習慣や出来事を見渡すと、さまざまな素朴で不思議な疑問が起こり、「なぜ、どうして？」と。その謎を解き明かします

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